赤ちゃんや子どもを手元供養するための方法
投稿日: 投稿者:祈り百貨店
幼い赤ちゃんやお子さまを亡くされたお母さんやお父さんの悲しみは計り知れません。 この世界でははかない命を終えてしまったけれども、しっかりと供養をして、あちらの世界で安寧に過ごしてもらいたいと願うものです。
赤ちゃんや子どもの場合、お寺や仏壇で供養をしてももちろん構いませんが、自分たちが手を合わせやすいスタイルを希望するご両親が多いのもひとつの特徴です。
この記事では、赤ちゃんや子どもを亡くされたお母さんやお父さんが、安心して手元供養をできる方法についてご紹介いたします。悲しみに苦しむあなたの、ささやかな一助になれればと、心を込めて綴ります。
水子供養はしてもらった方がいい?
幼いお子さまを亡くした場合、お寺に水子供養をしてもらう人は多くいます。僧侶による供養が、お母さんやお父さんの辛さをいくばくか和らげてくれます。
しかし、水子供養は必ず行わなければならないものではありません。お寺に足を運ばずとも、まずは自分たちの心の中でしっかりと供養をすれば、それで充分です。僧侶の力を借りることが心の支えになる方もいますが、最も大切なのはご自身の想いです。
お寺での供養に頼らず、個人的な方法で亡きお子さまと向き合いたいと考える方は、自宅のお仏壇や、近年選ばれつつある手元供養という方法を用います。次章でくわしく解説します。
仏壇と手元供養のどちらでも大丈夫
お子さまを亡くした悲しみは、すぐに癒えるものではありません。時間をかけて、ゆっくりとその事実を受け入れるという方が大半ですし、生涯その苦しみを抱えて生きていくという方も少なくありません。
だからこそ、日常の生活空間の中に手を合わせられる場所が必要だと感じます。お子さまに手を合わせ、安寧を祈り、そして会話する。そのような空間を設けてくれることをきっとお子さまは喜びますし、ひいてはそれが、お母さんやお父さんのグリーフケアにもつながるはずです。
その空間は、お仏壇でも、手元供養でも、どちらでも構いません。すでにお仏壇がある方は他のご先祖さまと同じ場所でお子様を供養すればよいでしょう。お寺から戒名を頂いたのであれば、位牌を作って、それを仏壇の中に祀ります。
お仏壇がない場合、またはお仏壇とは別の場所で供養したいのであれば、手元供養という形で、お子様の遺骨やお写真を並べて供養しましょう。手元供養には「こうしなければならない」という決まりはありませんので、お母さんやお父さんが望む形で、お子さまを偲ぶことができれば、充分です。
手元供養の方法(遺骨がある場合)
すでにこの世に生を受けた乳児や幼児が亡くなってしまった場合、お子さまの遺骨を大切に供養することになります。
遺骨は、お母さんやお父さんが希望する骨壺に入れて差し上げましょう。最近では、金属や陶器などでできたオシャレでコンパクトな骨壺が多数販売されています。日々の祈りの中で、心がほっこりするようなお気に入りのものを選ぶことで、あなたの祈りは、より深くお子さまにまで届くことでしょう。
その他、お花、お線香、ローソク、お写真、お供え物を並べて、供養します。
手元供養の方法(遺骨がない場合)
流産や人工中絶手術などで亡くなってしまったお子さまの場合、遺骨が残りません。また、生前の写真などもないため、どこに向けて手を合わせるべきか分かりませんよね。
もしもお子さまを偲ぶものがあれば、それに向けて手を合わせるのもよいでしょう。お寺で水子供養をしてもらい、位牌や戒名を授かったのであれば、それに対して供養をするというのも方法のひとつです。
水子の赤ちゃんを供養してくれるのは地蔵菩薩だと言われていますので、お地蔵さまを置いて、供養をするという方もいます。
終わりに
幼いお子さまを亡くされたことの苦しみは、とても深いものがあります。だからこそ、時間こそかかるかもしれませんが、日々の供養を通じて、お子さまに声をかけて差し上げてほしいと思います。
供養の方法は、伝統的な形式にこだわらず、お母さんやお父さんの心が納得するかたちで行えば大丈夫です。仏壇がしっくりくる方はそのままで、手元供養が適切と感じる方はその方法でお子さまを偲んで差し上げましょう。
いつの日か、ご両親の顔に安らぎが戻ることを、きっとお子さまも望んでいるはずです。そんな日を願いつつ、自宅に手元供養のスペースを設け、毎日お子さまへの祈りを捧げてみてください。
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