はじめての手元供養ガイド 種類や選び方の解説
目次
手元供養とは?
手元供養は、故人の遺骨や遺灰を手元に置いて供養する方法です。一般的には、分骨してミニ骨壷や遺骨ジュエリーに遺骨の一部を納めたり、遺骨をそのまま手元に置いたりすることで、日常生活の中で故人を身近に感じるスタイルとして知られていますが、必ずしも分骨する必要はありません。
さらに、手元供養は遺骨の供養にとどまらず、従来の仏壇に代わるコンパクトでインテリア性の高い新しい供養のスタイルを指します。現代的なデザインの供養品やコンパクトで使いやすいアイテムを取り入れることで、個々のライフスタイルに寄り添った供養が可能となり、これが手元供養の特徴です。
仏壇に代わる手元供養。仏壇との違いは?
従来の仏壇よりもコンパクトで、現代のライフスタイルにフィットするため、仏壇に代わる新しい供養として多くの方に注目されている供養です。マンションでは従来の仏壇を置く仏間や和室などのスペースがないことから、インテリアに合わせたデザインが求められることが多く、モダンなデザインが支持されています。
手元供養のメリットや特徴は?
手元供養の魅力は、伝統にとらわれず「自由」なスタイルで供養できることです。宗派を問わず、自分に合った方法で供養ができ、やり方に決まりはありません。狭いスペースでも「コンパクト」に供養でき、インテリアとして自然に生活空間に溶け込むデザインが多いため、どこにでも置けて暮らしの延長として供養ができます。
大切な人を身近に感じながら、供養を特別な儀式ではなく、日常の一部として取り入れることができるため、さまざまなライフスタイルに柔軟に対応できるメリットがあります。
手元供養はこんな人におすすめ!
- 仏壇にお金をかけられない。
- 赤ちゃん供養で可愛らしいものを探している。
- 大きい仏壇から買い替えたい。
- 仏壇やお墓の後継ぎがいない
- ペットも家族のようにきちんと供養したい…
等のお悩みをお持ちの方
手元供養の広がりとその背景
近年、手元供養が広がっている背景には、ライフスタイルや価値観の変化があります。アンケート結果では、仏壇を持っていない理由として「置くスペースがない」や「必要だと思わない」といった物理的・心理的要因が多く挙げられています。特に、現代の住宅事情や少子化が影響し、従来の仏壇やお墓の形式に対するニーズが変化していることがわかります。
仏壇がある人は28.7%、ない人は71.3%で、居住形態別では持ち家の方が賃貸より仏壇を所持している割合が高い傾向があります。ただし、マンションの場合、持ち家でも仏壇を所持している割合は低いことがわかります。
仏壇を持たない理由としては、最も多いのが「置くスペースがない」という物理的な理由で、次いで「必要だと思わない」という心理的理由や、「引き継ぐ人がいない」といった後継者問題も影響しています。また、仏壇の高額な費用や経済的負担も大きな要因です。このような多様な理由が絡み合う中で、手元供養が選択肢として注目を浴びていると言えるかもしれません。
現代の供養と仏壇に関するアンケート ハー・ストーリィ調べ(2024年10月インターネット調査/15~85歳の女性691人)
あなたの自宅に仏壇はありますか?
仏壇を持っていない人にお伺いします。
仏壇を置かない理由として当てはまるものを全て教えてください。
手元供養の印象は? アンケート結果から見る実際の声
「仏壇は大きくて維持が大変。」「コンパクトで現代の家に合うスタイルが良い。」といった物理的な問題を解消するための選択肢として、手元供養が注目されています。また、「代々守る必要がある現在のお墓は、少子化の進む時代には合わない。」「仏壇やお墓を残しても娘の負担になってしまう。負担が少ないものであれば賛成。」といった後継者問題への解決策としても、手元供養が支持されているのではないでしょうか。
一方で、「遺骨を処分するタイミングや方法に問題が残る」という将来的な懸念もありますが、現代社会では供養の方法が多様化しており、「時代や人に合わせて変化すべき。」「いろいろな供養の方法があって良い。」「自分の好きなようにすれば良い。」「故人を思う気持ちがあれば、形に囚われる必要はない。」という意見が多く、形式よりも偲ぶ気持ちを重視したいという感覚が強く表れています。
このように、手元供養は現代の多様化したライフスタイルや価値観に適応した新しい供養方法として、今後ますます選ばれる選択肢となる可能性があります。
手元供養と現代供養 仏壇処分や墓じまいについて
「後取りがいない」「住居が狭い」「年をとり仏壇の扱いが大変になってきた」などの理由で仏壇処分や墓じまいを選ぶ人が増えてきています。しかし、亡き家族やご先祖様を祀ったものを処分することに不安を感じる方もいらっしゃいます。
墓じまいや遺骨を永代供養や納骨堂に納めた後でも、日々の生活の中で故人に手を合わせたいという気持ちは多くの人に共通しています。また、処分後も故人を想い、語りかける場所が欲しいと考える方もいらっしゃいます。
こうした想いに応える供養の一つが「手元供養」です。リビングや食卓、寝室の一隅にコンパクトな祈りの空間を作り、デザイン性の高い小さなカプセルや骨壷に遺骨を納めることができます。手元供養を取り入れることで、自分たちのライフスタイルに合った形で故人を偲ぶことができるかもしれません。
手元供養の注意点 分骨の手続きや遺骨の最終処理について
遺骨は、ほとんどのご遺族がお墓に納骨しますが、納骨した分とは別に、遺骨の一部を手元供養として保管したいと考える方もいらっしゃいます。このように遺骨を分けることを「分骨」と言います。分骨を行う際には、必要に応じて分骨証明書を取得する手続きがあります。
手元供養の場合、遺骨を自宅に置いておくことは法律的に問題ありません。特に書類等を提出する義務はないと言われていますが、ご遺骨を最終的にお墓に戻したり、永代供養をお願いする際には、墓地や納骨堂の管理者に対して、誰のご遺骨か、また分骨を行ったことを示す書類(分骨証明書や分骨用の火葬証明書)の提出が求められる場合があります。
また、懸念点である、本人が亡くなった後に手元供養をしていた遺骨をどうするかについては、将来的に家族が引き継ぐのか、別の場所に納骨するのかなどをあらかじめ話し合っておくのをおすすめします。
当店で人気の手元供養商品は?
最も大切なのは、あなたのご自宅に癒しと祈りのひとときをつくることです。特に、仏壇の代わりに使えるミニ仏壇や、オープンタイプのステージは、シンプルで温かな供養空間を作り出すための人気アイテムです。
また、ミニ骨壷は、分骨して故人を大切に祀ることができるアイテムとして、非常に多くの方にご支持いただいています。
「祈り百貨店」では、手元供養にぴったりなアイテムを豊富に取り揃えており、どなたでも簡単に始められるラインナップをご用意しています。お好きなアイテムを自由に組み合わせたり、まずは一部の道具から始めてみるのもおすすめです。あなたにぴったりの手元供養スタイルを見つけて、心安らぐ空間を作り上げてください。