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分骨とは何ですか。分骨には手続きなどがいるのでしょうか?

 遺骨はほとんどのご遺族がお墓に納骨しますが、中にはお墓が遠方にあってなかなか墓参りに行けないなどの理由から、納骨する分とは別に、遺骨の一部を手元(ご自宅)に置いて供養する方もおられます。このように、遺骨を分けることを“分骨”と言います。

また、ご両親の遺骨を兄弟姉妹がそれぞれ手元に置いておきたいというような場合や、子どもがいないなどの理由でお墓を維持できなくなり、いったんは納骨した遺骨を取り出して納骨堂に移すような場合も分骨になります(新しいお墓に遺骨を移す場合も分骨になります)。

永代供養をお願いするような場合は、墓地や納骨堂の管理者に分骨する旨を記した書類(分骨証明書もしくは分骨用の火葬証明書)を提出する必要がありますが、手元供養のように遺骨を手元に置いておいても法律的に問題はなく、書類等を提出する必要はありません。 ただし、納骨前と納骨後の分骨とでは手続きが異なるので注意してください。

Point!

  • 納骨前に分骨証明書の発行を依頼するのは「火葬場」です。
  • 納骨後に分骨証明書の発行を依頼するのは「霊園・寺院の管理者」になります。

分骨のタイミングは? 火葬したらすぐに分骨してもいいのですか?

 手元供養をするための分骨であれば火葬後でも構いませんが、四十九日法要と納骨の際にあらかじめ用意した分骨用の骨壺にお分けになるのが望ましいかと思われます。

喉仏の骨を手元供養の骨壺に入れてもいいでしょうか?

 火葬後の遺骨を、ご遺族・ご親族が箸で拾って骨壺に納めることを「骨上げ(収骨)」と言います。最後に“喉仏※”を拾うのが一般的ですが、それは喉仏※のかたちが、仏さまが座禅を組んでいる姿に似ているので、大切な場所と考えられているからです。 喉仏※の骨を手元供養の骨壺に入れても何も問題はありませんが、遺骨はすべて故人さまの身体です。手元供養でどの部分の遺骨を納められても、そこにはかけがえのない故人さまの魂が宿っているとお考えいただきたいと思います。
※納骨時等に説明がある「喉仏」は背骨にあたる第二頚椎のことを指します。 一般的な「のど仏」にあたる部位は軟骨で火葬時に消滅します。

遺骨はそのまま骨壺に入れて大丈夫? カビが生えたりしない?

 はい、大丈夫です。しかし、人間の骨は有機物と無機物の複合体でできていて、カビはそのいずれにも生えるので、骨壺の保管場所や保存状態が悪いと、遺骨にカビが生える場合もあります。 湿度の高い場所や結露を起こしやすい状態での保管には気をつけてください。湿気防止のために、市販の乾燥剤を骨壺に入れられる方もおられます。

ミニ骨壷の素材はどんなものがある? それぞれの特徴は?

遺骨を入れる骨壷も様々な素材があります。一般的な素材とその特徴を以下にまとめました。

  • 陶器(焼き物):
    陶器は比較的耐久性があり、長期間使用することができます。彩色や模様の選択肢が豊富で、個性的なデザインが可能です。
  • 木材:
    木製の骨壷は、手にしたときの温もりのある素材感や、自然の風合いが特徴です。また、インテリアと調和しやすい素材と言えるでしょう。
  • 金属:
    金属は非常に耐久性があり、長期間使用することができます。しっかり閉まるので密閉性もあります。ステンレス鋼や真鍮などの金属製骨壷は、高級感があり、スタイリッシュな印象です。
  • ガラス:
    ガラス製のミニ骨壷は、繊細な彫刻や模様、色彩などのデザイン性が特徴です。透明感があり、内部や装飾が見えるデザインを施したり、美しい光沢感も特徴として挙げられます。ただし、割れやすい性質があるため、注意深く取り扱う必要があります。
  • 石材:
    石材の骨壷は非常に堅牢で耐久性があります。重厚感があり、特別な存在感を持ちます。

おわりに

今回の記事では分骨や、その手続きについて解説しました。分骨は、ライフスタイルの多様化により、手元供養として身近に置いておきたいというニーズからも注目されています。
祈り百貨店でも、自然の風合いを活かした木の骨壷や、伝統技法を用いた、美しい模様の金属製ミニ骨壷など取り揃えております。ぜひ商品情報もご覧ください。

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