仏壇処分で気を付けたい5つのポイント
投稿日: 投稿者:祈り百貨店
仏壇処分とは、長い間、ご先祖さまや故人さまとの絆を保ってきた仏壇を片付けることで、一生に一度あるかないかのことです。
そのため、しっかりと考えることなく仏壇処分を進めてしまい、後悔してしまったという声もよく耳にします。
仏壇処分には注意しなければならないポイントがいくつかあります。この記事では、仏壇処分で気を付けるべき5つのポイントを詳しく解説し、仏壇処分を検討されている方にとって、参考になる情報をお届けします。
家族への相談や伝達はしっかりと!
仏壇処分をするかしないか、まずは家族でしっかりとそのことを話し合いましょう。もしも仏壇処分をすることが決まっているのなら、大切な家族に対してはその意向をきちんと伝えておくことが大切です。
お仏壇の中で祀られるご先祖さまや故人さまは、あなただけでなく、他の家族にとっても大切な存在です。だからこそ、ひとりで決めるのではなく、家族全員で話し合い、納得の上で進めることが重要です。
お寺による閉眼供養の重要性
仏壇処分を行う際には、お寺による閉眼供養が欠かせません。
閉眼供養とは、仏さま(本尊)やご先祖さま(位牌)に対して行う儀式のことで、「遷仏法要(浄土真宗の場合)」「魂抜き」「お性根抜き」などとも呼ばれます。閉眼供養という儀式を通じて、仏壇はその役目を終えることができます。
中には「大事なのは気持ち。わざわざ僧侶に来てもらう必要はない」と考える人も少なくありません。しかし、閉眼供養は、区切りや祓いとしての意味合いだけでなく、これまでご先祖さまを守り続けてきてくれた仏壇への感謝の表明の場でもあると言えます。
日本人は目に見えないものの存在を大事にするため、閉眼供養を怠り、何か悪いことが起こってしまった場合に「あのとき閉眼供養をしなかったからだ」と感じるかもしれません。
また、閉眼供養をされていない仏壇の場合、引き取り処分を断る業者も少なくありません。
こうしたことを考えると、閉眼供養をする方が安心して、円満に仏壇処分を進められることでしょう。
処分業者の比較と選び方
仏壇処分は、専門業者を利用して行うのが一般的です。しかし、どの業者を選ぶかは慎重に検討する必要があります。業者によってサービス内容や料金が異なるため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。
たいていの場合、仏壇の寸法(高さ、幅、奥行き)、仏壇が安置されている場所の状況、仏間からの搬出経路などの情報があれば、電話やメールでもある程度の金額を算出してもらえるでしょう。相見積もりにそこまで労力はかからないと思うので、少なくとも2~3社を比較検討してみましょう。
また、信頼できる業者かどうかを確認するために、電話越しでの対応や、口コミや評判を調べることも重要です。大切な仏壇の処分を託すわけですから、丁寧な対応や適切な処分方法を提供してくれる業者にお願いしたいものです。
自ら行う分解処分の手順と注意点
仏壇を自ら分解して処分することもできますが、いくつかの手順と注意点があります。
処分は、お住まいの地域が定めるルールに則って行います。多くの自治体ではゴミ処理施設で仏壇をそのまま引き取ってもらえるので、まずは電話で確認しましょう。業者に託すよりははるかに安い値段で済みますが、ゴミ処理施設までは自身で運び込まなければなりません。 また、自ら分解する場合は、木部や金属部分などをきちんと分別して処分するなど、労力がかかるという点はデメリットと言えるでしょう。
その他、仏具にも、陶器、金属、樹脂、ガラスなど、さまざまな素材のものがあるので、自治体の分別ルールにのっとって処分を進めましょう。
仏壇処分後の供養とメンタルケア
仏壇の処分が終わった後も、供養の気持ちを忘れずに持ち続けることが大切です。ご先祖さまや故人さまがいることで今ここに自分がいる。そのことへの感謝の気持ちを持つことで、日々を平穏に過ごせることでしょう。
そのためには、小さなお仏壇に買い替える、永代供養をお願いしたお寺に定期的にお参りするなどの方法があります。
また、近年注目されているのが手元供養です。ミニ仏壇、ミニ骨壺、メモリアルジュエリーなど、あなたの住まいやライフスタイルに合った、あなただけの祈りの場所、祈りの時間を設けることができます。
仏壇処分後も供養をし続けることは、きっとあなたの心のケアにもつながることでしょう。
おわりに
仏壇処分は、人生の大切な節目の一つです。この記事で挙げた注意すべき5つのポイントをしっかりと押さえることで、後悔のない仏壇処分を実現できるでしょう。あなたの仏壇処分が、安心と平穏をもたらすようになる、このガイドが一助となれば幸いです。
祈り百貨店では、仏壇処分後も住まいやライフスタイルに合った供養ができるよう、手元供養に関連する商品を幅広く取り揃えています。使いやすいコンパクトサイズの供養壇が充実しており、なかでも、弔いに必要なアイテムが一通り揃ったセット商品がおすすめです。
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