女性のためのお葬式講座②会葬者編 訃報を受けた時の対応とマナー
投稿日: 投稿者:祈り百貨店

前回は、喪主としてお葬式を準備する際に押さえておきたい基本的なポイントをご紹介しました。今回は立場を変え、実際に訃報を受けたときの対応や、葬儀に参列する際のマナーについて詳しくご紹介します。突然の知らせに戸惑うことも多い中で、落ち着いて行動するためには、あらかじめ心構えと知識を持っておくことが大切です。具体例を交えながら詳しく解説していきます。
1.訃報を知った時の初動
訃報を受けた際、まずは故人や遺族に対する敬意を持ち、冷静に行動することが大切です。特に近しい方が亡くなった場合、感情に流されず、適切な初動を心がけましょう。

2.家族葬の場合の会葬の可否確認
最近では、家族葬が一般的になりつつあり、遺族が会葬者を限られるケースが増えています。このため、訃報を受けた時点で会葬の可否を確認することが重要です。具体的な確認方法としては、以下のような表現が考えられます。
電話の場合
「お忙しい中、突然のご連絡失礼いたします。〇〇(故人の名前)さんの訃報を伺い、大変驚いております。もしよろしければ、葬儀に伺うことができるかどうか教えていただけますでしょうか?ご家族のご意向に従いますので、お気遣いなくお知らせください。」
メッセージの場合
「ご家族の皆様、この度は心よりお悔やみ申し上げます。〇〇(故人の名前)さんの訃報を聞き、言葉を失っております。葬儀に参列させていただけるか、お知らせいただけますでしょうか?ご家族のご希望に従う所存ですので、どうぞお気遣いなくお返事ください。」
これらの表現は、相手の気持ちを尊重しつつ、自分の意向を伝えるものです。特にメッセージでは、相手に負担をかけないよう配慮することが重要です。
3.服装と持ち物の準備について
3-1.服装の選び方
葬儀に出席する際の服装は、シンプルで控えめなものが求められます。アラフォー女性に適した具体的な服装について、もう少し詳しく説明します。
黒のスーツまたはワンピース
スーツの場合、ジャケットはテーラードのものが望ましく、スカートは膝下丈が理想です。ワンピースは、袖付きで膝丈のものが適しています。
柄物や派手なデザインは避け、無地または控えめなデザインを選びましょう。
靴
黒のパンプスが一般的ですが、フラットシューズでも問題ありません。靴下やストッキングは黒を選び、清潔感を保つようにしましょう。
3-2.持ち物の準備
葬儀に出席する際の持ち物は以下の通りです。
香典
一般的に故人との関係性によって金額は異なりますが、友人や知人の場合は5,000円〜10,000円が一般的です。
香典袋には「御霊前」と記入し、表書きは故人の名前を中央に、金額を記入することを忘れないようにしましょう。
ハンカチやティッシュ
涙を拭くためだけでなく、急な場面にも対応できるように、清潔なものを用意しておきましょう。
筆記用具
お悔やみのメッセージを書く際に役立つため、黒のボールペンや万年筆を持参することをおすすめします。
4.訃報を後日知った場合の対応
訃報を後日知った場合の対応について、具体的な手順を解説します。
追悼の意を表す方法
〜お悔やみの手紙〜
手紙を書く際には、まず遺族へのお悔やみの言葉を述べ、その後に故人との思い出や感謝の気持ちを添えましょう。たとえば
拝啓
この度は〇〇(故人の名前)さんの訃報を知り、心よりお悔やみ申し上げます。
〇〇さんとの思い出は私にとって大変大切なものです。
いつも優しい笑顔を見せてくださり、本当に感謝しております。
ご家族の皆様が心穏やかに過ごされることをお祈り申し上げます。
敬具
〜香典の送付〜
手紙と共に香典を送る場合、封筒には「御霊前」と記入し、金額も故人との関係性に応じて適切なものを選びましょう。送付する際には、以下の文面を添えると良いでしょう。
ご家族の皆様へ
〇〇(故人の名前)さんの訃報を知り、心よりお悔やみ申し上げます。
ささやかではございますが、香典をお送りいたします。
ご家族の皆様が少しでも心安らかに過ごされることをお祈り申し上げます。

5.地方の場合の注意点
地方では、地域特有の習慣やマナーが存在しますので、事前に確認することが肝要です。
地域の習慣を確認する方法
地域の知人に相談
地元の習慣について詳しい知人に相談し、香典の金額や服装について確認することが最も確実です。
インターネットでの調査
地域に特有の風習やマナーについて調べることも有効ですが、信頼できる情報源を選ぶようにしましょう。
6.お悔やみの言葉
地方によっては、特有の言い回しや慣習がある場合があります。そのため、地元の人に相談し、適切なお悔やみの言葉を学んでおくことが大切です。これにより、遺族に対してより心温まるメッセージを伝えることができます。
7.まとめ
葬儀に参加する際は、故人や遺族への敬意を表しつつ、マナーを守った行動を心がけることが重要です。特に家族葬や地方の風習に配慮し、適切な服装や持ち物を用意することで、心を込めたお悔やみを伝えることができるでしょう。アラフォー世代を迎える頃には、こうした場に参列する機会も少しずつ増えてくるもの。年齢を重ねるにつれて自然と求められるマナーでもあるため、ぜひこの機会にマナーを身につけ、自信を持って対応できるようにしましょう。
祈り百貨店では、葬儀に必要な必需品である数珠(念珠)も取り扱っております。いざという時に慌てないよう、事前に準備しておくことをおすすめします。
年齢を重ねるごとに使用する機会が増えてくる数珠。初めてご購入される方はもちろん、以前にご購入された方も、この機会にご自身のお好みに合ったものへ買い替えてみてはいかがでしょうか。ご家族への贈り物としても、きっと喜ばれることでしょう。
念珠の一覧はこちらから↓

シェア: