実家のお墓に悩む女性のために
投稿日: 投稿者:祈り百貨店
近年「墓じまい」ということばをよく耳にするようになりましたが、特に結婚後の女性にとって実家のお墓の承継問題はとてもデリケートな話題です。
両親や先祖を大切に想う気持ちはあるけれど、自分は嫁いでしまったし、あとを継ぐ者がいない…そんな悩みを抱えている女性がとても多いのです。
この記事では、実家のお墓の維持や承継に悩む女性に向けて、墓じまいやその後の供養について、丁寧にお伝えしていきます。
結婚後の実家のお墓問題
「自分が嫁いでしまったから、実家のお墓はどうしたらいいのだろう?」――こうした悩みを抱える女性は少なくありません。あととりや墓守がいない状況になると、墓じまいを考えざるを得なくなります。
法律では、お墓や仏壇などの先祖供養を受け継ぐ「祭祀承継者」は、必ずしも男性や長男でなければならないわけではなく、他家に嫁いだ女性が引き継いでも、なんら問題ありません。
しかし実際には、「お墓は男性が守るもの」「嫁いだ女性は実家のお墓を守ることはできない」という考えが根強く残っています。
「妻は嫁いだ先の家のお墓を守り、自分もそこに入ることとなる」 「うちには娘しかおらず、みんな嫁いでしまったから、お墓を継ぐ者がいない」
このような声は、実に多くの方から寄せられています。
法律では、家族や親族の同意があればだれがお墓を継いでもよいとしているものの、伝統的な慣習はいまだに根強く、女性しかいない世帯の多くは、墓じまいを検討することとなるのです。
墓じまいとその後の供養
墓じまいでは「お墓の撤去処分」と、お墓の中に眠る「遺骨の供養」の2つのことを並行して考えなければなりません。
お墓の撤去処分は、僧侶に魂抜きをしてもらったのち、石材店に墓石撤去と墓地の整地化をしてもらい、区画を霊園の管理者に返還します。
大切な家族や先祖の遺骨は、墓石と一緒に処分というわけにはいかず、お墓を閉じた後、遺骨をどうするかを考えなければなりません。
あととりがいない世帯の場合「永代供養」を選ぶ方が大半です。永代供養とは、遺骨を寺院や霊園に預け、自分が亡くなったあとも、永代にわたってしっかりと供養をしてもらえます。
永代供養にするには、他の方の遺骨と同じ場所に埋葬する合祀となりますが、最近ではいきなり合祀にせずに、一定期間程個別に供養し、その後永代供養にするという方法も人気です。
13年や33年などの期間、コンパクトなお墓、樹木葬、納骨堂などに遺骨を納め、その後合祀にするのです。こうすることで、自分が元気なうちはお墓参りができ、その後はお寺や霊園が責任を持って永代供養にしてくれます。
嫁ぎ先のお墓に一緒に入ることはできる?
「自分の家はもう絶えてしまう。両親の遺骨を夫のお墓に納めてはいけないのか」とお考えの方も少なくありません。
ひとつのお墓に複数の家の方の遺骨を納めること自体は、法律的には何ら問題ありません。
むしろ、ここで大切になって来るのは、夫の両親や家族、親戚が同意してくれるかどうかです。
また、もしも妻の方に他の兄弟や親戚がいた場合、勝手に他家のお墓に納骨することでトラブルや苦言が生じないかは十分に配慮しましょう。
もしも、夫側と妻側の双方の親族や関係者が同意をするのであれば、ひとつのお墓に複数の遺骨を納めてもよいでしょう。みんなでひとつのお墓にお参りできますし、お墓の建立コストも抑えられます。
暮らしの中の手元供養
お墓を閉じ、永代供養を選んだとしても、日々の暮らしの中で故人に祈りを捧げたいという気持ちが残ることもあるでしょう。
そんな方におすすめなのが「手元供養」です。手元供養とは、自宅で遺骨や遺品の一部を身近に置いて、故人を偲ぶ供養の方法です。
ミニ骨壺、ミニ仏壇、遺骨ペンダントなどが代表的なアイテムです。これらを使うことで、日常の中でいつでも故人を感じながら、心静かに祈る場を設けることができます。特に、限られたスペースや現代のライフスタイルに合わせたコンパクトな供養の形として、多くの女性に支持されています。
自分だけの祈りの場を持つことで、家族とのつながりを感じながら心の安らぎを得ることができるでしょう。
おわりに
実家のお墓に関する悩みは、個々の家族や生活環境によって異なりますが、多くの女性にとっては深い悩みの種となっているはずです。
大切な先祖や家族を守りたいという思いを大切にしながら、自分のライフスタイルや今後のことを考えて、最適な供養の形を選んでください。
墓じまいを心苦しく感じる方もいますが、お墓を放置して無縁墓になってしまうことを避けるわけですから、家族や先祖を大切にしたとても尊いことだと言えます。
墓じまいをし、大事な遺骨をしかるべき場所に移し替えて供養することで、これからも心静かに両親や先祖を偲ぶことができることでしょう。
コンパクトな手元供養なら、嫁ぎ先のお墓やお仏壇とは別に、生活空間に祈りのスペースを設けることができます。自分の親にも語りかける場が欲しい方に向けて、女性のお悩みに寄り添ったおしゃれで可愛らしい商品を多数ご用意しています。特に、さまざまな仏具がセットになった手元供養セットはおすすめです。
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